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梅毒

「潰瘍やブツブツができてしまったので、梅毒かも?」

陰部の潰瘍や、体の発疹などがでてきたら、梅毒かもしれないと心配になりますよね。
そのまま放置しておくと、症状がなくなり、時間が経ってから体調が悪化して初めて病院にかかることになり、梅毒であることがわかることもあります。

「梅毒」について、検査、結果の見方、治療などわかりやすく解説しています。
1分ほどにまとめましたので、是非ともご一読ください。

増えている感染者

梅毒は、ここ数年で感染者数が増えています。

2013年1228人
2014年1661人
2015年2690人
2016年4518人
2017年5770人
2018年6923人

出会いアプリの発達や、海外からの旅行客の増加など社会的要因として考えられています。

男性の場合は幅広い年齢層に感染者が多いですが、女性の場合はとくに20代の若年層が多いです。

ここ数年は年々増加傾向にありました。

原因

梅毒トレポネーマという細菌が、陰部や口腔内の粘膜に感染して引き起こされます。性行為だけでなくキスでも感染します。

梅毒トレポネーマが体内に侵入すれば、血流から全身へと広がっていきます。
そのため、時間の経過と共に全身に症状が徐々に現れるようになりますが、症状が出ないようなケースも多くなっています。
そのため、感染していたことを知らずに妊娠することで、胎児に影響が出るような場合もあります。

これを「先天梅毒」と言い、生まれた赤ちゃんに梅毒の症状が現れてしまいます。
また、先天梅毒では早産や死産、奇形などのリスクがあります。

感染経路

性的接触による皮膚や粘膜の直接接触が感染経路になります。

そのため、性行為だけではなく、性行為に似た行為やキスでも感染する可能性があります。
皮膚や粘膜に少しでも小さな傷があれば、その傷口から梅毒トレポネーマが侵入します。
キスの場合は粘膜だけではなく、唾液に梅毒トレポネーマが含まれている場合があることから感染するリスクがあるのです。

潜伏期間

3週間前後の潜伏期間があります。

症状

第一期

感染後3週間から3ヶ月前後の状態で、粘膜から感染した部位のしこりや潰瘍、そけい部のリンパ節の腫れが起こることがあります。
治療しなくても自然に症状がなくなります。症状がなくなったからといって治ったというわけではないのが、やっかいな病気といえるでしょう。

第二期

感染後3ヶ月から3年前後の状態で、体、手のひら、足の裏などに赤い斑点が広がります。バラ疹と呼ばれています。治療をしなくても自然に症状がなくなります。
風疹や麻疹などのウイルス感染、薬疹などでも似たような発疹になることもありますので、内科や皮膚科でなかなか治らずに、泌尿器科や性病科で梅毒検査して初めて梅毒であることがわかることもあります。

第三期

感染後3年から10年前後の状態で、皮膚、筋肉、骨などにしこりができます。昔は、梅毒が進行すると鼻がなくなるといわれていましたが、鼻の骨にしこりができて、その部分が陥没してしまっていました。

第四期

感染後10年以上経過した状態で、臓器に腫瘍ができて、脳、脊髄、神経に異常をきたします。
現在では、第三期、第四期まで進行することなく、治療開始されていますが、抗生物質が発達する前は、梅毒で多くの方が亡くなっていました。

先天梅毒

梅毒に感染した妊婦が胎盤を通じて胎児に感染します。死産することもありますが、産まれてきて障害が残る場合もあり、母子感染によって感染した梅毒を先天梅毒といいます。

検査

血液検査をして、RPRとTPHAの定性検査をおこないます。RPRとTPHA両方が陽性(+)であれば、梅毒であると診断されます。

詳しい検査結果の見方は、梅毒定量RPR法(SRL総合検査案内) をご覧ください。

当院では、検査結果はネットで確認することができます。検査結果を知るために、来院する必要がありません。

検査結果はこちら

保険診療での検査料金

保険適応であれば、自己負担は3割になるため、1500円前後になります。

自由診療での検査料金

3000円(税込)になります。

治療

ペニシリン系の抗生物質を内服します。第1期よりも第2期の方が治療期間が長くかかる傾向にあります。

通院しながら毎日薬の服用を続けます。
症状が改善されてきたからといって自己判断で薬を中断することは避けてください。
体内には原因菌が潜伏している可能性があるため、医師の指示に従って治療を続けましょう。

保険診療での治療料金

保険適応であれば、自己負担は3割になるため、調剤薬局にて、1100円前後になります。

注意点

梅毒の病変部位からはエイズウイルスが侵入しやすいとされており、HIVの感染リスクも高まります。
梅毒は初期で治療を始めれば改善するので、放っておくことなく早期治療を開始することをおすすめします。

予防方法

梅毒を予防するには、性行為の際にコンドームを着用することや、不特定多数と性行為を行わないことが挙げられます。
また、検査で陽性反応が出た場合には、パートナーも検査を受けて感染確認を行う必要があります。

治療の途中では性行為を控え、感染を広げないように注意してください。

また、先天梅毒は検査を行うことで予防できます。

定期的な検査の必要性

1回抗生物質を飲めば完治するとは限りません。定期的に血液検査をして、治療の指標となるRPRの値を測定して推移を見ながら、治療を継続する必要があります。

まとめ

梅毒が疑われる症状があれば、保険診療している泌尿器科、皮膚科、性病科のクリニックにおかかりになると良いでしょう。保険診療であれば、検査や薬も保険適応になり、自己負担が3割になります。
症状がない場合でも、自由診療のクリニックや、保健所で検査を実施しています。

当院泌尿器科および皮膚科では、保険診療および自由診療にて検査、治療をおこなっております。お気軽にご相談ください。

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