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尖圭コンジローマ

「あそこにブツブツができたけど、コンジローマ?」

いつの間にかブツブツができて、大きくなってきたら、尖圭コンジローマかもしれないと心配になりますよね。
「良性のしこりかもしれないし、なによりも病院に行くのが恥ずかしい」などして放置していると、徐々に大きくなり、別の箇所にも広がってくることがあります。

「尖圭コンジローマ」について、良性のしこりとの見分け方、液体窒素や塗り薬による治療法などを、わかりやすく解説しています。
2分ほどで読めますので、ご一読ください。

尖圭コンジローマとは

以前には、尖形コンジロームと呼ばれていたこともありますが、正式には、尖圭コンジローマと呼ばれています。ちなみに、扁平コンジローマは梅毒の症状の一つで異なります。

男女ともに性器にイボができることが症状の特徴で、それ以外の自覚症状が少ないことから無自覚のまま過ごすこと少なくありません。
原因となるウイルスはハイリスク型とローリスク型に分けられており、ハイリスク型の場合は悪性化すれば子宮がんを引き起こす可能性があります。
一方で、尖圭コンジローマを引き起こすのはローリスク型です。

原因

ヒトパピローマウイルスが、陰部の粘膜や皮膚に感染するために引き起こされます。
ヒトパピローマウイルスの中でもローリスク型の6型と11型が尖圭コンジローマを引き起こすウイルスの型になっています。

ごく小さな傷口などが粘膜や皮膚にあると、そこからウイルスが侵入して感染します。
多くは性的接触による感染になります。

感染経路

性的接触による粘膜の直接接触が感染経路になります。感染経路が不明なこともあります。

多くは性的接触や、それに似た行為による感染ですが、稀に出産時に母親から赤ちゃんへと感染するようなケースもあります。

潜伏期間

潜伏期間が、3週間から8ヶ月(おおよその平均期間2.8ヶ月)と長いため、誰から移ったのか感染源がはっきりしないケースもあります。

症状

男性や女性の陰部の粘膜や皮膚に、顆粒状のしこりができます。初期には、目で見てもわからず触って突起を感じるほどの大きさのこともあります。通常、数㎜から数㎝くらいまでで、色、大きさ、形は様々です。
表面が顆粒状に増殖することが多いのですが、それ以外にも別の性状なこともあります。

かゆみや痛みはないことがほとんどですが、炎症を起こすとかゆみが生じることがあります。
傷口に沿ってできることもあるため、包皮の傷に一致してブツブツができることもあります。

女性の場合は主に膣の入口付近に症状が現れ、男性の場合は亀頭や包皮の内側などに症状が現れやすいです。

ただし、尖圭コンジローマは無症状のため男女ともに気付かないようなケースもあります。

イボのような突起は、放っておけば数が増えたり、大きくなったりすることもあります。

検査

通常は特別な検査はせずに、医師が患部を視診することにより診断します。

当院では、検査は行っていません。

似ている病気

外来で診療していると、実際は違うのですが、「コンジローマかもしれない?」と心配して来院されることもあります。
包皮腺、真珠腫様小丘疹、軟性線維腫などのことが多いのですが、中には、初期症状においては、断定できないケースもあります。

治療

液体窒素による冷凍凝固法や、治療薬の外用により治療します。

冷凍凝固法

液体窒素をひたした綿棒をコンジローマに数秒間押しつけ凍結させます。それを1回の治療で数回繰り返します。1週間~2週間に1度のペースで通院していただき、治療を継続することになります。

治療薬

塗った部位の皮膚の免疫力を高めて、ヒトパピローマウイルスの増殖を抑える作用があります。毎日ではなく1日おきに使用します。夜塗って朝洗い流します。

治療薬の使用方法について、詳しくは、お薬の使用方法(持田製薬株式会社)をご覧ください。

治療薬の副反応

ただれた場合、使用を中止して、医師の診察を受けていただくことになります。

・塗る量を減らす
・範囲を狭くする
・塗る時間を短くする
・塗る頻度を少なくする

などの調整をすることもあります。

治療期間

冷凍凝固法や塗り薬の治療でも、1回の治療で治ることはほぼありません。
数、大きさ、治療への反応度合いによりかなり個人差がある病気で、早い方で1,2ヶ月、長い方ですと半年から1年ほどかかってしまうこともあります。

表面上にあるイボを液体窒素で取り除いたり塗り薬で抑制したりでき、見た目では消えたように見えても、ウイルスが潜在している可能性があります。

再発することも多く、表面上イボがなくなっても再発していないか、定期的にご自身でチェックしてください。

予防

ヒトパピローマウイルスが皮膚の傷から侵入して感染するため、できるだけ傷をつくらないことです。
男女ともに、子宮頸がん予防に使用されているヒトパピローマウイルスのワクチンが有効とされています。

再発した場合は、早期治療を
コンジローマは一度病変がなくなったとしても、再発する可能性のある病気です。皮膚表面がきれいになっても、ウイルスが潜んでいて、一定の時間が経って再発します。

病変が小さいうちに早期治療を開始した方が治療期間は短くなります。

また、性的な接触があるような場合にはコンドームを用いるようにしましょう。

確実に予防できるわけではありませんが、感染するリスクは下げることができます。

まとめ

コンジローマが疑われる症状があれば、早めに男性なら泌尿器科や性病科、女性なら婦人科や性病科で診察を受けることが、早期発見、早期治療開始となり、結果として短い時間で治癒します。
当院泌尿器科では、男性のコンジローマのみを液体窒素による冷凍凝固法、塗り薬にて保険診療しております。

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